肥満症薬・ウゴービ 処方経験医の65%「第一選択で使用」意向
ポジティブ評価多く 「消化器症状や低血糖など心配」との声も
公開日時 2025/03/01 00:00
肥満症診療ガイドラインによると、脂肪が過剰に蓄積した状態でBMI≧25になると「肥満」と定義し、さらに肥満に加え、肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測され、医学的に減量を必要とする病態を肥満症と位置付けている。肥満症の治療は、食事療法や運動療法などの生活習慣の改善による減量が基本だ。薬物療法は食事療法などによって十分な減量が得られない、または合併症の改善が見れられないなどの場合に検討される。ただし、これまでの肥満治療薬は高度肥満症(BMI≧35)が対象であるのに加え、耐性・依存性への懸念から使用は限定的だった。また、糖尿病治療薬のGLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬は体重減少作用があるものの、糖尿病を合併しない肥満症への保険適応はなかった。2024年2月に発売され...