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武田薬品 化学療法治療中の「待ち時間短縮」で聖マリ医大と観察研究 心的ストレスや診療フロー改善に

公開日時 2024/10/08 04:49
武田薬品は10月7日、聖マリアンナ医科大学と抗がん剤治療を目的に医療機関を受診する患者の「待ち時間短縮」を評価する観察研究を開始すると発表した。全身化学療法の実施日前に患者の採血を行い、医師が事前に採血結果を入手することで、化学療法実施日の待ち時間短縮が患者にどう影響するか評価するもの。10月から患者登録を開始。その後、データ集計・解析を行い、25 年度中に結果を公表する。

◎患者は長い待ち時間がもたらす物理的・心理的ストレスを抱えている 23年調査より

同社は23年にがん患者と医療関係者を対象に、がん治療における課題に関する市場調査を実施した。その結果、定期的かつ長期間におよぶ抗がん剤治療の通院において、患者側は長い待ち時間がもたらす物理的・心理的ストレスを抱えていることが示唆された。一方で、医療従事者側も、拠点病院への患者集中や医師の働き方改革など、診療フローの見直しや検討などが課題とされた。

今回の観察研究は全身化学療法を投与予定または投与中の18歳以上のがん患者が対象。主要評価項目として、事前採血医療機関の滞在時間と化学療法実施日の受付開始から診察開始までの待ち時間を調査。また、副次評価項目として、事前採血医療機関の滞在時間と化学療法実施日の受付開始から化学療法開始までの待ち時間について、それぞれデータを集積・解析する。

◎がん患者の通院治療における医療アクセスの更なる向上が目的

同社は、今回の取り組みについて、がん患者の通院治療における医療アクセスの更なる向上と、医療DX、病床・機能再編、医師の働き方改革に沿ったものと指摘。「医療経済専門家の助言をもとに、医療経済視点のデータ評価と解析を実施することで、定量的なエビデンスを確立したい」(添田純平・日本オンコロジー事業部メディカルアフェアーズ部長)としている。


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