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三菱ケミカルグループ・筑本学代表執行役社長 2035年へのビジョンと戦略策定に意欲 中計戦略見直しへ

公開日時 2024/04/03 04:49
三菱ケミカルグループの代表執行役社長に筑本学氏が4月1日付で就任した。社長就任のメッセージでは、世界情勢や経済構造が複雑化していることを捉え、2020年に公表した中長期経営基本戦略「KAITEKI Vision 30」を見直し、新たに2035年に向けたビジョンと戦略の策定に取り組んでいることを明らかにした。また、「安全とコンプライアンスは、絶対に忘れてはいけない私たちの大切な軸」と語り、グループ社員に対し、より一層の協力を要請した。

筑本代表執行役社長は就任挨拶で、「中長期経営基本戦略「KAITEKI Vision 30」の発表からから4年が経ち、パンデミック、気候変動の急進化、地政学リスクの増大など、世界情勢はますます複雑化している」と指摘。とくに化学産業は、カーボンニュートラルやサーキュラ―エコノミーといった大きな課題に直面していると述べ、新たな戦略の策定が求められていることを強調した。

◎4つの排除すべき悪習と、3つの大切にしていること

筑本代表執行役社長は、「4つの排除すべき悪習と、3つの大切にしていること」を紹介。まず悪習については、「思い込み」、「希望的観測」、「思考の停止」、「想像力の欠如」という4つの悪習の徹底的な排除をグループ社員に要請した。その上で、「これらは、あらゆる場面で皆さんや仲間、会社を危険に晒す。そして、“忖度をしない、させない”。上司も部下も同じ。皆が思ったことを言い合える職場であることが大事だ」と述べ、自ら国内外の事業拠点に足を運ぶ考えを表明すると同時に、「皆さん(グループ従業員)一人ひとりの率直な意見を聞かせてください」と呼び掛けた。

一方で、「仕事をする上で大切にしていること」として、①家業だと思って真剣にやる、②仲間に感謝する、③人生を楽しむ―を掲げ、「皆さんと一緒にいろいろなことに挑戦したい」と意気込みを語った。

筑本代表執行役社長は、1988年4月に三菱化成(現・三菱ケミカル)に入社。その後、三菱ケミカル理事役石化部門基礎化学品本部長などを経て、2018年4月から三菱ケミカルホールディングス執行役員経営戦略部門素材戦略室長、同社経営戦略部門経営企画室長(21年7月)、同社ベーシックマテリアルズドメインカーボンケミカルズディビジョン長(22年4月)、同社執行役エグゼクティブバイスプレジデント ベーシックマテリアルズ所管(23年4月)などを歴任し、24年4月から三菱ケミカルグループ代表執行役社長に就いた。

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