UCB ビンゼレックスで320mg皮下注オートインジェクターの剤形追加を申請
公開日時 2024/03/18 04:47
ユーシービージャパンは3月15日、ヒト化モノクローナルIgG1抗体・ビンゼレックスについて、320mg皮下注オートインジェクターの剤形追加を申請したと発表した。現在は160mgシリンジ又は160mgオートインジェクターが承認されている。
ビンゼレックスが持つ効能・効果のうち尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症に対しては、1回320mgを初回から16週までは4週間隔で、以降は患者の状態に応じて8週間隔又は4週間隔で、皮下投与で用いる。現在はビンゼレックス皮下注160mgシリンジまたは160mgオートインジェクターを2本使用する必要がある。320mg製剤が承認されると、患者は1本の使用で済み、利便性の向上が期待される。
ビンゼレックスは、炎症性疾患の発症に重要な役割を果たしている炎症性サイトカインであるIL-17AとIL-17Fをともに選択的かつ直接的に阻害するヒト化モノクローナルIgG1抗体。IL-17Aのみならず、IL-17Fも選択的に阻害することで、IL-17Aのみの阻害よりさらに大きな炎症抑制が期待される。現在、既存治療で効果不十分な▽尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、▽乾癬性関節炎、▽強直性脊椎炎、X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎――の適応を持つ。