あすか製薬とサスメド 産婦人科領域の治療用アプリの共同研究開発及び販売で契約締結
公開日時 2023/09/26 04:50
あすか製薬は9月25日、デジタル医療を推進するサスメド社と、産婦人科領域における治療用アプリの共同研究開発及び販売に関する契約を締結したと発表した。契約に基づき、両社は共同で産婦人科領域における治療用アプリの研究開発、薬事承認取得、保険償還に取り組む。同アプリの日本における独占的販売権はあすか製薬が獲得した。
契約締結により、あすか製薬はサスメドに契約一時金2億円を支払う。また、今後の開発の進捗などに応じたマイルストンとして総額25億円と、上市後には売上高に応じた一定率のロイヤリティーを支払う予定。
あすか製薬は産婦人科領域のスペシャリティファーマ。サスメドは不眠障害や慢性腎臓病、がん領域などの治療用アプリの開発を進めており、今年2月には不眠障害治療用アプリの医療機器製造販売承認を取得した。両社の強みを融合させて産婦人科領域の治療用アプリを開発することで、「産婦人科領域における新たな治療選択肢を提供し、医薬品とのシナジーも含め医療の発展に貢献することを目指す」としている。
あすか製薬は今回、どのような疾患に対する治療用アプリを開発するかは明らかにしていない。産婦人科領域における患者の治療満足度が必ずしも高くない疾患として、例えばPMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)、更年期障害が知られており、PMSなどを開発対象とする可能性もありそうだ。