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アッヴィ スキリージで中等症から重症の活動期潰瘍性大腸炎の適応追加を申請

公開日時 2023/09/15 04:48
アッヴィは9月14日、ヒト化抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤・スキリージについて、成人の既存治療で効果不十分な中等症から重症の活動期潰瘍性大腸炎の適応追加を申請したと発表した。今回の申請は、静脈内投与による寛解導入療法と皮下投与による維持療法となる。同剤はこれまでに、日本で6つの適応を取得している。

潰瘍性大腸炎は、原因不明の炎症により、大腸の粘膜が傷つき、びらんや潰瘍ができる指定難病。慢性的な下痢・血便、腹痛に加え、発熱や貧血などの症状が現れ、症状が良くなったり(寛解)、悪くなったり(再燃)を繰り返す。潰瘍性大腸炎の原因はまだ完全には分かっていないが、細菌や異物などから身体を守る免疫の異常が関係しているとされる。日本国内の患者数は約22万人と年々増加している。

潰瘍性大腸炎の治療では薬物治療による寛解を目指し、できるだけ長く再燃のない状態を維持することが大切となる。しかし、重症患者の30%で最終的に結腸全摘除術が必要となる場合もある。また、従来の生物学的製剤では有効性の発現が遅い患者も一部存在することや、継続投与によって起こり得る効果の減弱、過敏症反応などを引き起こす可能性もある。このため、安全で持続性があり、有効な新たな治療選択肢に対するアンメットメディカルニーズが存在する。

スキリージはインターロイキン-23(IL-23)のサブユニットp19に結合し、IL-23を選択的に阻害するヒト化抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤。日本では、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症のほか、中等症から重症のクローン病や掌蹠膿疱症の適応を取得している。
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