厚労省 PET診断薬2製品でレカネマブの診断補助の効能追加を承認
公開日時 2023/09/01 04:50
厚生労働省は8月31日、脳内Aβプラークの可視化を目的としたPET画像検査用の放射性診断薬であるビザミル静注及びアミヴィッド静注の2製品について、早期アルツハイマー病治療薬・レケンビ点滴静注(一般名:レカネマブ)の診断補助にかかわる効能追加を正式承認した。
製造販売元はビザミル静注が日本メジフィジックス、アミヴィッド静注がPDRファーマ。効能・効果はいずれも「アルツハイマー病による軽度認知障害又は認知症が疑われる患者の脳内アミロイドベータプラークの可視化」。日本認知症学会が社会保険診療報酬改定提案書を提出しており、医療技術評価分科会で評価され、中医協に報告された後に、保険適用について決定される。なお、日本認知症学会は年間検査数を6万4000件と推定、診療報酬点数として1万5000点を要望している。
日本メジフィジックスは「本剤は保険適用がされていないため2拠点で限定的に製造しているが、保険適用がされ次第、全国の複数の拠点で順次製造を開始し、アミロイドPET検査を実施される施設に供給していく」としている。