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厚労省・佐藤監麻課長 今年後半に「目的とする医薬品と他社製品との比較情報」に関するQ&A発出へ

公開日時 2023/08/25 04:51
厚労省医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課の佐藤大作課長は8月24日のMR認定センター主催「責任者会議/MRフォーラム2023」で講演し、「目的とする医薬品と他社製品との比較情報」について、今年後半にも販売情報提供活動ガイドライン(GL)の「Q&A」で明示する方針を示した。販売情報提供活動GLが実施から5年を経過する中で、医療関係者からの求めに対応しきれていない実態や、製薬企業のMR側も対応に苦慮している部分があるとし、「好事例を含めてメルクマールがわかるQ&Aで示すなど、よりGLを現場で使いやすくなるような形で検討を進めているところ」と強調。製薬協など関係団体の調整を進めているとした。

◎GL実施後の情報提供活動“羹に懲りて膾を吹く”

佐藤課長は、販売情報提供活動GL実施後の情報提供活動について“羹に懲りて膾を吹く”と表現しながら、「ちょっと踏み出すような感じになってくると自己規制して情報提供しないというような状況になっている部分もきっとあるのだろうというふうに思っている」との認識を示した。一方で医療関係者側の声として、「目的する医薬品の情報等または製品との比較情報など、適用外に関する情報が入手しにくくなったという指摘も頂いているところ」と述べ、すでに検討事項にあがっているとした。特に、比較情報については、「何がよくて、何が悪いのか、企業の主観によるところが多く、わかりにくいとの指摘がある」という。佐藤課長は、「好事例を含むメルクマールがわかるQ&Aを示していく」とし、今年後半には公表できるとの見通しを明らかにした。

◎双方向のコミュニケーション作りが「非常に大事」

佐藤課長はまた、MRの役割にも言及。「特に重要なのは双方向の対応だ」と述べ、「双方向でのコミュニケーションができる関係を作っていくといことが非常に大事であって、それがやはり医療の一部として皆さんの活躍の場を持っておられるという意義は重要だ」との認識を示した。

◎情報のプロとして「専門家にすぐ見破られる恥ずかしい情報の出し方は多分できない」

さらに、「(MRは)情報プロですから、他社製品のことだって当然知っているだろうという目で(医療関係者から)見られている」と指摘。「他社製品の情報のどこかを強調するとか、どこかにバイアスをかければそれはアウトかも知れないが、皆さんは、公平に情報提供できる立場としてやっていただくということが情報のプロとしての立場だろうと思う」と強調。「データマネジメントや統計学的な部分もそうだが、ちゃんと科学的なベースが分かっていれば専門家にすぐ見破られる恥ずかしい情報の出し方は多分できないと思う」とクギを刺した。
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