小野薬品 生成AIの利活用開始 国内外のグループ会社含む全社員を対象に
公開日時 2023/06/07 04:50
小野薬品は6月6日、国内外のグループ会社を含む全社員約3700人を対象に、生成AIの本格的な利活用を開始したと発表した。日本マイクロソフトが提供するクラウドサービス「Azure OpenAI Service」を用いて、小野薬品専用の生成AIの環境を構築。これにより小野薬品が求める高度な情報セキュリティを確保した。小野薬品は、「米OpenAI社のChatGPTと同様の対話型AIを用意した」とし、資料の作成や要約、アイディアの壁打ち、問い合わせ対応など様々な用途で広く活用していく。
早期から全社的に生成AIを活用していくことで、全社員のデジタルリテラシーや活用能力を向上させることも目指す。生成AIからより最適な回答を得るためには、より具体的な質問を入力する必要があり、この対話型AIへの質問の入力(プロンプト)の利用習熟や高度活用を図るねらいもある。
今回は一般的な知識のみを検索・生成対象とする。今後、研究・開発・営業などの基幹部門での業務において、社内に保有するデータや既存システムとの連携による高度な活用の検討も並行して進める。