田辺三菱製薬 経口ALS治療薬・ラジカット内用懸濁液を発売
公開日時 2023/04/18 04:49
田辺三菱製薬は4月17日、経口投与の筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬・ラジカット内用懸濁液2.1%(一般名:エダラボン)を発売した。日本で2015年6月に承認されたALS治療薬・ラジカット注、同点滴静注バックと同一成分の経口薬。経口投与が困難な場合は、経鼻や胃婁チューブを用いて経管投与することもできる。
経口薬の用法・用量は、「通常、成人に1回5mL(エダラボンとして105mg)を空腹時に1日1回経口投与する。投与後1時間は水以外の飲食は避ける。通常、本剤投与期と休薬期を組み合わせた28日間を1クールとし、これを繰り返す。第1クールは14日間連日投与する投与期の後14日間休薬し、第2クール以降は14日間のうち10日間投与する投与期の後14 日間休薬する」。薬価は2.1%1mL 2751.90円(1日薬価:4914.10円)。
同社は、「これまで日本におけるエダラボンの投与経路は点滴静注に限られていた。田辺三菱製薬グループは、注射による痛みや投与のための通院・入院など、ALS患者さんの治療にかかる負担を軽減するため、経口投与できる内用懸濁液を新たなALS治療の選択肢として開発した」とコメント。22年5月に製品名「RADICAVA ORS」として承認を取得した米国では、「これまでの注射による負担が軽減されたことや、経管投与もできるという利点を評価いただいている」としている。