認知症薬 「疾患修飾薬」導入前の現状
23年1月 約75万人に処方 5割弱がドネペジルGE
公開日時 2023/04/01 00:00
今年1月、エーザイは抗アミロイドβプロトフィブリル抗体レカネマブを早期アルツハイマー病にかかる適応で承認申請した。同社は「遅くとも9月」(内藤晴夫CEO)の承認を見込んでおり、病態進行を遅らせる国内初の薬剤として関心が高まっている。そこで今回は、初の「疾患修飾薬」の登場を控えた認知症薬物療法の現状について、インテージリアルワールドの統合医療データベース「CrossFact」をもとに検証する。CrossFactは調剤レセプトや社保レセプトなどのリアルワールドデータ(RWD)で実際の処方動向を把握し、拡大推計して市場全体の処方実態も分析できるもの。現在、アルツハイマー型認知症に関する適応がある薬剤(認知症薬)は、コリンエステラーゼ阻害薬(ChEI)のドネペジル(先発品名・アリセプト)、...