モデルナ 新型コロナワクチン・スパイクバックスで一変申請 対象年齢を「6歳以上」に引下げ
公開日時 2023/02/10 04:50
モデルナ・ジャパンは2月9日、新型コロナワクチン・スパイクバックス筋注の接種対象年齢について、現在の「12歳以上」から「6歳以上」に引き下げる一変申請を行ったと発表した。今回の一変申請は、▽スパイクバックス筋注(1価:起源株、以下「1価ワクチン」)の初回免疫、▽スパイクバックス筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.1、以下「2価ワクチン」)の追加免疫、▽スパイクバックス筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.4-5、以下「2価ワクチン」)の追加免疫――について、いずれも「6歳~11歳」にも使えるようにするためのもの。
申請している内容では、スパイクバックスの1価ワクチン(初回免疫)及び2価ワクチン(追加免疫)を6歳~11歳に用いる場合、接種する有効成分の量はいずれも12歳以上の2分の1となる。具体的な用法・用量は、1価ワクチン(初回免疫)は「1回0.25mlを2回、通常、4週間の間隔をおいて投与」、2価ワクチン(追加免疫)は「追加免疫として1回0.25ml」を投与となる。
追加免疫の投与間隔(接種時期)は12歳以上と同様となる見通しで、12歳以上では前回のワクチン接種から「少なくとも3カ月経過した後」に接種することができるとなっている。
なお、スパイクバックスの1価ワクチンは現在、12歳以上の追加免疫にも使えるが、今回の一変申請に1価ワクチンの追加免疫の部分の対象年齢引下げは含まない。この理由について同社は本誌に、「現在、追加接種はオミクロン株対応のワクチンが接種されている現状があるため」とコメントした。
同社の鈴木蘭美社長は、「COVID-19は日本の公衆衛生にとって引き続き脅威となっている」とした上で、「接種対象の年齢を拡大し、より幅広い世代にワクチンをお届けし、COVID-19から守れるようにすることは大変重要と考えている。一刻も早く国民の皆さまにお届けできるよう、厚生労働省などと協力し、全力を尽くしていく」としている。