日医会長選 新会長に松本吉郎氏 副会長に茂松氏、猪口氏、角田氏の3氏 副会長候補の今村氏は及ばず
公開日時 2022/06/25 11:55
任期満了に伴う日本医師会の会長選が6月25日に行われ、松本吉郎氏(埼玉県)を新会長に選任した。松原謙二氏(大阪府)との選挙となったが、有効投票数376票中、松本氏は310票を獲得。松原氏は64票を獲得、無効は1票、白票は1票だった。激しい選挙戦となった副会長選は375人が投票、有効投票数は1125票。茂松茂人氏(大阪府)が265票、猪口雄二氏(東京)が262票、角田徹氏(東京都)250票となり、3候補を副会長に選出した。副会長候補の今村聡氏(東京)は227票で惜しくも及ばなかった。
◎常任理事 松本執行部のキャビネット10人を選任
常任理事は1人が出馬を辞退したため、選挙は行われず、松本執行部のキャビネット10人を選任した。常任理事は、釜萢敏氏(群馬県)、城守国斗氏(京都府)、長島公之氏(栃木県)、江澤和彦氏(岡山県)、宮川政昭氏(神奈川県)、渡辺弘司氏(広島県)、神村裕子氏(山形県)、細川秀一氏(愛知県)、今村英仁氏(鹿児島県)、黒瀬巌氏(東京都)。
新会長の松本吉郎氏は、1980年浜松医科大学卒業。1988年松本皮膚科形成外科医院 理事長・院長。2011年埼玉県医師会常任理事、14年大宮医師会会長を歴任。16年6月から日本医師会常任理事を務めている。17年7月から21年10月までは、中医協診療側委員を務めた。常任理事としては、医療保険や医療機関経営、医療政策などを担当。医師の働き方改革については医療現場の声に基づいた制度改革を国に訴えた。小児在宅医療に力を入れ、診療報酬上の医療的ケア児への支援拡充に力を入れるなど、患者や地域医療から発せられる声への対応に力を入れてきた。会長の立候補に際しては、「地域医師会と一丸となって、国民、医師から信頼される医師会」となることを掲げていた。