大塚製薬 RNA標的医薬品の創出へ共同研究、イクスフォレスト社と
公開日時 2022/06/14 04:50
大塚製薬は6月13日、イクスフォレストセラピューティクス(京都府京都市、樫田俊一社長CEO)と複数のRNA標的医薬品を創出するための共同研究契約を締結したと発表した。イクスフォレストは、大量のRNA構造の超並列生化学解析システムとin silico解析パイプラインを統合した独自解析技術「FOREST technologies」を持つ。イクスフォレストは大塚製薬に同技術を提供し、RNA構造を標的とする体系的な低分子創薬研究を推進する。
同技術の活用により、RNA構造を標的とした医薬品の探索・研究開発を従来よりも迅速かつ効率的に行うことができるとしている。
契約に基づき、大塚製薬は共同研究プロジェクトで見出されたRNA構造をターゲットとする低分子化合物を独占的に研究開発および販売する権利を取得する。大塚製薬はイクスフォレストに契約一時金、開発の進捗に応じたマイルストン達成金、売上高に応じたロイヤリティを支払う。
大塚製薬の周藤俊樹・取締役研究部門兼知的財産担当は、「このたびの協業で、イクスフォレストの独創的な技術プラットフォームの活用を通じて、RNAを直接標的とする新たな低分子医薬品の開発につながることを期待している」とコメント。イクスフォレストの樫田俊一社長CEOは、「新たな疾患標的をテーマにしたこの協業を通じて、1日も早い治療薬開発の原動力となるよう邁進する」としている。