民間の発想を折らない制度議論が必要
くすり未来塾・長野共同代表
公開日時 2022/05/01 00:00
薬価流通政策研究会・くすり未来塾の長野明共同代表(元日薬連保険薬価研究委員会委員長)は本誌取材に応じ、「薬価流通改革提言Ⅱ」について、「もっと深掘りしようという意見があれば、この提案を変更、追加することはやぶさかではない。さらに具体化を図っていきたい」と強調した。また、薬価制度の見直しの基本的考え方として、「公的制度と民間市場経済の両方に跨る性格を持っているので、制度の評価、制度の改革議論はこの両者を俯瞰したものでなければならない」と表明。一方で薬価制度と一体的に議論する流通改革については、現行の「調整幅2%」の根拠や妥当性の検証など「端緒となる提言」を示したと述べ、新たな調整幅の考え方や医薬品卸の機能や業態変化など、今後の幅広な議論に期待感を示した。安定供給への支障、基礎的開発力の減弱、国...