エムスリー キャノン子会社から診療所向け医事会計・電子カルテ事業譲受 医療現場のDXを加速
公開日時 2022/04/26 04:50
エムスリーは4月25日、キャノン子会社のキャノンメディカルシステムズから診療所向け医事会計・電子カルテ事業を譲り受けると発表した。譲受する事業は、エムスリー子会社で電子カルテや医療DX事業を推進するエムスリーソリューションズ(以下、M3S)と事業統合する。これにより、M3Sが医事会計・電子カルテを提供する医療機関数は1万以上になる。エムスリーは、「取扱製品のラインナップが拡がることにより、医療機関の様々なニーズに対し、更に幅広く対応することが可能になる」としている。
キャノンメディカルシステムズの診療所向け医事会計・電子カルテシステムは1970年代から販売・サポートしてきた実績がある。各診断システムとのシームレスな連携を実現することで、医療現場のDX化を推進し、医療現場の課題を解決している。
M3Sは、医療機関に対して、電子カルテなどの医療システム提供を通じて、医療現場のDX実現を支援している。主力サービスのAI搭載クラウド電子カルテ「エムスリーデジカル」は導入件数が3600施設を突破し、クラウド電子カルテシェアNo.1となっている。
エムスリーは今回の事業譲受により、「エムスリーデジカルとあわせ、医療現場のDXをさらに加速させる」としている。さらに、「キャノンメディカルシステムズが築いてきた日本全国の販売会社各社との関係性を継続させていただくことで、今回譲受する電子カルテ事業のみならず、患者の診療体験を向上させるエムスリーの既存サービスの展開も加速していく」と既存事業との相乗効果も期待している。