JCRファーマと帝人 ヒト歯髄由来幹細胞用いた再生医療等製品の共同開発を終了
公開日時 2022/04/19 04:48
JCRファーマと帝人は4月18日、急性期脳梗塞を適応とするヒト(同種)歯髄由来幹細胞(DPC)を用いた再生医療等製品(開発番号:JTR-161)の国内での共同開発を解消すると発表した。急性期脳梗塞患者を対象に実施した国内臨床第1/2相試験では、主要評価項目が未達となっていた。
JTR-161は、人の抜歯体から単離したDPCを原材料とした再生医療等製品。免疫調整因子の産生による炎症抑制、栄養因子の産生による組織保護・再生促進などの効果が期待されていた。両社は、2017年7月に契約を締結。19年2月から国内臨床第1/2相試験を実施したが、主要評価項目が達成できなかった。これを受け、方針を協議し、共同開発契約および実施許諾契約を終結することで合意した。帝人は脳梗塞を対象としたDPCに関する権利を返還する。