ノーベルファーマは３月８日、東洋インキSCホールディングスとの間で、バイオ医薬品分野における開発、製造、海外展開などで業務提携することで基本合意したと発表した。ノーベルはマラリアワクチンをはじめとするバイオ医薬品の開発などを推進。東洋インキグループはメディカル・ヘルスケア領域を注力事業のひとつに掲げ、得意とする生体適合性ポリマーの研究を進め、バイオ分野への事業展開を目指している。両社の“バイオ関係の事業を拡大したい”との思惑が一致し、今回の業務提携に至った。

東洋インキグループは2016年に積水メディカルから貼布型医薬品事業を取得し、粘着技術を活かした貼布型医薬品の受託製造事業も行っている。研究所や製造拠点を持つほか、世界約20の国・地域でグローバル事業活動を展開している。

ノーベルは、「今回の業務提携は、バイオ系医薬品の開発活動を加速させるものと考えており、将来的な資本提携も視野に協業を推進していく」とコメント。バイオ医薬品の共同開発や研究者同士の情報交換、海外展開など多岐にわたる面でのシナジー効果に期待を寄せている。