東和薬品 CNS領域で専門的な知識有するMR育成に力 4月1日付で組織再編
公開日時 2022/03/03 04:52
東和薬品は、精神科(CNS)領域で専門的な知識を有するMRの育成に力を入れる。同社はこれまでがん・免疫領域の専門MRの社内資格を創設しており、これまで約60人が資格を取得していた。CNS領域についても、同等の専門性を有するMRを育成したい考え。全国8地域に1人程度を配置することを見込む。後発品の使用浸透が進むなかで、顧客に求められる領域の専門性が高まることを踏まえた対応。
同社が3月1日に発表した組織再編では、営業本部傘下のOIC推進部を「CNS推進部」と、がん・免疫領域を担当する「O・I推進部」に再編する。これまでOIC推進部に所属するMRは精神科、がん、免疫の3領域を兼任していたが、CNSに注力する専門性の高いMRを育成したい考えだ。組織再編は4月1日付。
あわせて営業本部には、学会関連活動や営業企画部が担っているプロモーション支援の機能を集約化した「メディカルコミュニケーション部」も新設する。医療機関・薬局と同社との双方向のコミュニケーションを強化する。
このほか、製剤技術本部と原薬事業本部の分析業務を集約した「分析技術センター」を新設し、分析業務の強化・効率化を図る。
地域包括ケアに関する事業の企画や戦略を担っていた「地域医療戦略部」の業務を、薬以外の新規事業を担っている「次世代事業推進部」に移管するほか、将来を⾒据え、グローバルな視野と⾰新的技術の創出に向けた「創剤研究部」を新設する。さらに製造技術本部には、近年、増加したグループ会社との連携を強化するための「CMC戦略部」も新設する。