スズケン デジタルビジネス推進で新会社2社設立 新たなデジタル商材や治療アプリなど普及・促進へ
公開日時 2022/02/28 04:50
スズケンは2月25日、同社のデジタルビジネスを推進する新会社2社を設立すると発表した。新会社は、ヘルスケアプラットフォームの企画・提案を行う「コラボクリエイト」と、開発・運営・保守を担う「コラボプレイス」の2社。同社グループが有するデジタルソリューションやプラットフォームを製薬企業やヘルステック企業などに提供し、デジタル商材や治療アプリなど新しいデジタルサービスの普及・促進を図る方針だ。2社ともに2022年3月1日設立予定。
同社は、医薬品卸売事業をコアとする事業体から「健康創造事業体」への転換を進めており、すでにデジタル領域の様々な企業との協業や業務展開を活発化させている。今回の新会社設立はこうした流れを加速させるもの。提携企業のリソースを活用した新たな機能やサービスの提供を通じ、顧客である医療機関や薬局、さらには地域医療への貢献を図るとともに、製薬企業やヘルステック企業との橋渡しを行い、最適なソリューションの提供を進める狙いがある。
◎「コラボクリエイト」と「コラボプレイス」を3月1日に設立
新会社のうち「コラボクリエイト」は、製薬企業等から医薬品卸、医療機関、地域医療までのDX、DTx(Digital Therapeutics)、デジタルサービスにおける企画・総合提案を事業内容に掲げる。ヘルスケア産業におけるデジタルサービス・機能等の企画・開発や、デジタル医療領域を中心としたDTxアプリやAIプログラム医療機器等の流通コーディネートなどを行う。なお、医薬品メーカー物流事業や希少疾病薬流通受託事業を手掛けるスズケンの子会社「エス・ディ・コラボ」は、「コラボクリエイト」の社名で製薬企業等の出資を受け2005年に設立され、現在は売上高1000 億円超に成長した。同社は、デジタルビジネスの分野で「コラボクリエイト」を復活させ、製薬企業やヘルステック企業など約20 社の出資による共同運営を想定している。
一方、「コラボプレイス」は、ヘルスケア業界におけるE to E(End to End)のプラットフォームやデジタルヘルスサービスおよび流通機能、の開発、提供を事業内容とする。このほかにデジタルによる医療・介護従事者、患者支援サービスやヘルスケア業界における情報サービスやECサービスの開発や提供、これらサービスや機能のe-マーケティングおよびユーザーサポートなども手掛けることにしている。