ファイザー 新型コロナ経口薬候補 日本政府と200万人分の供給で合意
公開日時 2021/12/20 04:49
ファイザーは12月17日、経口の新型コロナ治療薬候補「PF-07321332;リトナビル」について、承認を前提に200万人分の供給で日本政府と合意したと発表した。PF-07321332は、新型コロナの治療を目的に創製された経口薬で、現在臨床試験を実施中。
PF-07321332は、SARS-CoV-2のメインプロテアーゼの作用を阻害するよう設計されている。低用量リトナビルは、PF-07321332の代謝を遅らせ、長時間体内で血中濃度を維持する目的で併用する。
同社の原田明久代表取締役社長は、「開発が成功した場合、成人における新型コロナウイルス感染症の重症化を軽減または発症を減少できる可能性がある。世界的なパンデミック収束に向けて、経口剤は重要な手段のひとつとなると考える」としている。なお、同候補の国内での承認申請については規制当局と協議中としており、申請予定時期などは非公表。