MSD 経口新型コロナ治療薬モルヌピラビルを国内申請 特例承認を求める
公開日時 2021/12/06 04:50
MSDは12月3日、経口投与の新型コロナウイルス感染症治療薬モルヌピラビル(一般名、開発コード:MK-4482)を日本で承認申請したと発表した。同社は特例承認の適用を求めている。同剤の薬事承認後、約160万治療コース分供給することで日本政府と合意している。承認されれば、新型コロナに対する初の経口薬となる。
同社のカイル・タトル社長は、「世界初の経口投与による新型コロナウイルス感染症治療薬モルヌピラビルを日本においても早期に申請できたことを大変うれしく思う」とした上で、「自宅で服用することができるので、医療機関の負担を大幅に軽減できると期待している」とコメントした。1日でも早く医療現場に供給できるよう、規制当局と緊密に連携するとしている。
モルヌピラビルはリボヌクレオシドアナログで、SARS-CoV-2の複製を阻害することで作用を発揮する。臨床試験の結果から、重症化のリスク因子(高齢、肥満、糖尿病など)を有する軽症から中等症患者への効果が期待されている。