Meiji Seikaファルマ 再発・難治ATLL治療薬ハイヤスタ錠を発売
公開日時 2021/10/21 04:50
Meiji Seikaファルマは10月20日、再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)治療薬ハイヤスタ錠10mg(一般名:ツシジノスタット)を発売した。薬価は1錠2万30円50銭。用法・用量は、「通常、成人にはツシジノスタットとして1日1回40mgを週2回、3又は4日間隔で食後に経口投与して用いる。患者の状態により適宜減量する」となる。
ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)を阻害するベンズアミド系の経口剤で、エピジェネティックな作用を有する。クラスI(HDAC1、2、3)とクラスIIb(HDAC10)のHDACを阻害することで、腫瘍細胞中でアセチル化されたヒストン(H3およびH4)の集積を促す。これによって、腫瘍細胞の増殖停止に関与する複数のタンパク発現を変化させ、がん微小環境における免疫遺伝子の発現を調整するPD-L1の核内移行を制御することにより、腫瘍免疫力を増強させると考えられている。
同剤の製造販売元は米HUYA Bioscience International(HUYABIO)の日本法人で、Meiji Seikaは日本での独占販売権を持つ。HUYABIOは、中国で創出された新規バイオ医薬品のグローバル開発を加速し、より早く、高い費用対効果、低リスクで国際市場に展開することを目指す企業。