消化器科の1位はタケキャプ、シェア29%に
PPI市場 処方数1位はランソプラゾール後発品
公開日時 2021/08/01 00:00
2015年に発売されたカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)ボノプラザン(先発品名・タケキャブ)。ピロリ菌一次除菌では酸分泌抑制の唯一の推奨薬となり(消化性潰瘍診療ガイドライン2020)、重症逆流性食道炎の初期治療にも唯一「提案」される(胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021)など、着実に浸透している。一方で、15年3月期に売上が700億円規模となっていたPPIエソメプラゾール(同ネキシウム)との競合状況が気になるところだ。そこで今回は、P-CABを含む広義のPPIについて、調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析するインテージリアルワールド(略称:IRW、旧社名:医療情報総合研究所)のデータで見てみる。まず、成分と先発/後発別に処方患者数ベースのシェアを見ると、直...