大正製薬 米国アンコラ社とうつ病治療薬TS-121の開発・製造・販売権で契約
公開日時 2021/07/05 04:48
大正製薬は6月30日、米国アンコラ バイオ(Ancora Bio)社と、うつ病において、大正製薬が創出した選択的バソプレシンV1b受容体拮抗薬TS-121の全世界における独占的開発・製造・販売権に関する契約を締結したことを発表した。契約によって大正製薬は、アンコラ社から契約一時金、開発の進捗に応じたマイルストン、売上高に応じたマイルストン、ロイヤルティを受け取る。
バソプレシンは、ストレス反応に重要な役割を持つ神経ペプチドで、うつ病患者にみられるストレス反応の異常への関与など、うつ病との関連が示唆されている。TS-121は、バソプレシンによるストレス反応を介在するバソプレシンV1b受容体のシグナル伝達を阻害することで、うつ病に治療効果を示す可能性がある。 アンコラ社は、TS-121の開発を行う目的で米国アディトム(Aditum Bio)社が設立した新会社。