ソレイジア 再発・難治性PTCL治療薬ダリナパルシンを承認申請
公開日時 2021/07/02 04:50
ソレイジア・ファーマは7月1日、再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)治療薬ダリナパルシン(一般名、開発コード:SP-02)を承認申請したと発表した。世界に先駆けた申請となる。同社は2022年中の承認取得と発売開始を予定している。なお、承認取得後の販売及びプロモーション活動はMeiji Seikaファルマが行う。
ダリナパルシンは、抗腫瘍活性を有する有機ヒ素化合物であり、血液がんや固形がんの治療のために開発された新規のミトコンドリア標的薬剤。作用機序はミトコンドリア機能の障害、活性酸素種の産生増加、細胞内シグナル伝達系への作用と推定されており、細胞周期の停止とアポトーシスを誘導することで抗腫瘍効果を示すと考えられている。
ソレイジアの荒井好裕社長は今回の申請にあたり、「再発又は難治性のPTCLに対して現時点で標準治療は確立されていない」とした上で、「このような状況下において、これまで承認された治療薬とは異なる新規作用機序を有するSP-02は、再発又は難治性の PTCL の新たな治療選択肢として医療現場に貢献できると確信している」とコメントした。