抗潰瘍薬ネキシウム AZが販売・流通・販促活動へ、9月15日から 第一三共との契約満了で
公開日時 2021/03/15 04:50
アストラゼネカ(AZ)と第一三共は3月12日、抗潰瘍薬・ネキシウムカプセル・懸濁用顆粒分包(一般名:エソメプラゾールマグネシウム)の全規格について、共同販促活動を9月14日で終了すると発表した。第一三共の行っている販売・流通をAZへ移管し、9月15日以降はAZが販売・流通・販促活動を行う。
今回の販売移管及び共同販促活動の終了は、両社が2010年に締結した契約期間の終了に伴うもの。両社は、「今後、両社は円滑な移管に向けて協力するとともに、移管までの期間における安定供給、製品情報の提供、収集、適正使用の推進を継続していく」としている。
同剤の19年度の国内売上は798億円、20年度は767億円を計画している。IQVIAの20年1~12月の製品別国内売上ランキング(薬価ベース)で同剤は第5位。
同剤は、胃内で胃酸を分泌するプロトンポンプを阻害することで胃酸分泌を抑制するプロトンポンプ阻害薬(PPI)。逆流性食道炎をはじめとする酸関連疾患に対する適応を持つ。日本では11年9月に発売され、AZが開発・製造、第一三共が販売・流通を担当し、両社で共同販促活動してきた。