米BMS 線維症研究で東京医科歯科大と提携 アンメットニーズに治療薬創出へ
公開日時 2021/02/18 04:50
米ブリストル マイヤーズ スクイブは2月17日、東京医科歯科大と線維症に関する共同研究を行うと発表した。同社は、線維症の発症に関わる新規の細胞SatMの発見や遺伝子RBM7を介した線維症発症メカニズムの解明で知られる同大大学院医歯学総合研究科免疫アレルギー学の佐藤荘博教授の研究をサポートし、現在有効な治療法のない線維症の治療薬創出に向けた共同研究を進める。
共同研究は、ブリストル マイヤーズ スクイブが日本で積極的に進める「ジャパン・オープン・イノベーション(通称JOIN)」活動の一環として行われる。JOINは、ブリストル マイヤーズ スクイブが自社パイプラインに新たなイノベーションをもたらす大学研究機関やバイオテック企業を発掘することを目的として、2015年に日本で開始したR&D戦略活動。
現在JOINは、韓国、台湾を含む北アジア地域全体の活動に発展しており、日本をアジア領域のイノベーションハブとして、大学研究機関やバイオテクノロジー企業等との10件を超える提携を実現している。
◎バルラン社長「今後も提携機会を模索」
同社のジャン=クリストフ・バルラン代表取締役社長は、「ブリストル マイヤーズ スクイブは世界有数のグローバル・バイオファーマ企業であり、治療法が見つかっていない疾患領域に注力して、深刻な病気を抱える患者さんの人生に違いをもたらすような革新的な薬品の創薬と開発を使命としている。また、その使命実現のために外部機関との提携を重視している。外部のイノベーションを当社に取り入れることは、当社におけるイノベーションのさらなる発展につながるからだ」とコメント。国内でも長い歴史と実績を持っているとして、「今後も優れたパートナーとともに新薬開発を進めるべく、提携機会を模索する」と意欲を示した。