【World Topics】イノベーション・アワード CES2021
公開日時 2021/01/20 04:51
その年展示されたすべてのプロダクトの中でデザイン・性能の両面でもっとも優れた製品に贈られるのがベスト・イノベーション・アワードである。2021年は22のプロダクトが受賞した。
https://ces.tech/Innovation-Awards/Honorees.aspx
ヘルスケア関連の受賞3製品(3社)を以下に紹介する。
”BioButton”(バイオボタン)はCORVID19パンデミック対策のために緊急開発・リリースされたウェラブル。コイン・サイズで簡単に装着でき、使い捨て。体温、心拍、呼吸を測定しCORVID19の初期症状を検出する。関係者の感染スクリーニングが絶えず必要とされる学校、職場、会議やエンタテイメント会場さらには旅行者のチェックにも適用可能。BIoIntellisense社の製品である。https://biointellisense.com/
Epsy Appsは、てんかんの疾病管理のためのトータル・プラットフォームを提供しているEpsy Healthが無料で提供するモバイルアプリだ。目下は米国内だけの利用に限定されているが、アップルのアプリ・ストア、またはグーグルのプレイ・ストアからダウンロードでき、発作の経緯、投薬・服薬などを簡単に記録・管理できる。https://www.epsyhealth.com/
韓国のヘルステックはベスト・イノベーション・アワードの常連だ。2021年の受賞はデジタル眼科検査システムVROR and i-Careである。VRヘッドセットが目を刺激し、センサが目の動きを感知する。センサーから送られたデータを検査アルゴリズムが処理・解析される。検査結果が電子版レポートで被験者・患者の携帯電話に送付される。https://www.vror-icare.com/
ヘルスケアのカテゴリからはちょっと逸脱するが、昨年1月のレポートで、失読症の子どもの「読み」支援メガネ”lexilens”が2020年のアワードを得たことをお伝えした。
2021年は視力障害者のためのアクセス支援ツールOrCam Readにアワードが贈られた。OrCam Readは印刷された文字をカメラで読み取り、リアルタイムに音声変換して読み上げる小型デバイス。手に持って使用することもでき、メガネやサングラスのツルに装着して使用することもできる。
https://www.youtube.com/watch?v=29WhzmAcAjU&feature=emb_logo
(医療ジャーナリスト 西村由美子)