NBIとエムスリー AIアルゴリズムを活用した胸部X線画像診断支援サービスで業務提携
公開日時 2020/12/09 04:51
日本ベーリンガーインゲルハイムとエムスリーは12月8日、線維化を伴う間質性肺疾患を含む肺疾患の診断支援で業務提携契約を締結したと発表した。AIアルゴリズムを活用した胸部X線画像診断支援サービスを医療機関に提供し、間質性肺疾患やその他の肺疾患の早期発見に貢献するというもの。両社は今回のようなテクノロジーを用いた医療機関向けサービスを充実することで、肺疾患の早期発見・早期治療を実現し、患者のQOL向上を実現する考えだ。
間質性肺疾患は、進行すると間質が線維化し、うまくガス交換ができず呼吸しづらい状となる。また、一度線維化すると、元の状態に戻るのが難しい。さらに線維化を伴う間質性肺疾患は肺がんや心不全などの合併症を引き起こすリスクも高いとされ、進行を抑えるための早期発見・治療が重要とされている。
エムスリーはAIアルゴリズムの開発に医師チームと取り組んでいる。今回の業務提携により日本ベーリンガーインゲルハイム側から呼吸器領域における科学的知見などの支援を受け、AIアルゴリズムを活用した胸部X線画像診断支援サービス等を広く医療機関に提供する。このサービスを使うことで、間質性肺疾患やその他の肺疾患の早期発見に貢献できる。
両社は、「今回の提携により間質性肺疾患やその他の肺疾患の早期発見を実現するための医療機関へのサービス提供を目指すと共に、患者さんの QOL 向上に尽力したい」としている。