CureApp 第一三共とがん患者支援「治療アプリ」を共同開発 21年度から乳がん領域で臨床試験開始
公開日時 2020/11/19 04:50
CureAppは11月18日、第一三共と共同で、がん患者を支援する治療アプリの開発を開始すると発表した。がん薬物治療を継続する患者をアプリで支援するというもの。患者のQOL向上に寄与するだけでなく、患者の負担を軽減することで薬剤治療の完遂、継続に貢献すると期待している。2021年度を目途に乳がん領域の「治療アプリ」として臨床試験を行い、医療機器としての承認を目指す。
CureAppは、治療アプリの研究開発に取り組むMedTechベンチャー。慶應義塾大学医学部呼吸器内科と共同開発したニコチン依存症治療アプリが国内で初めて保険適用され、12月1日から販売を開始する。このほかにも非アルコール性脂肪肝炎(NASH)治療アプリや、高血圧治療アプリ、減酒支援アプリなどの開発も進めている。
◎様々ながん種で治療アプリの適応を広げたい
第一三共との共同開発に際しては、CureAppの有する高度なソフトウェア技術と、第一三共の強みである医薬品開発力を「かけ合わせる」としており、第一三共がこれから注力するがん領域で、様々ながん種の治療アプリ開発を順次進めていきたい考えだ。その第一弾として21年度から乳がんを対象とした臨床試験を実施することになった。治療アプリにおいては、がん薬物療法を行っている患者のサポートを目的としており、全身状態や副作用をコントロールしながら治療を継続する患者の負担を軽減することで、治療継続や早期の副作用対策などを行い、患者のQOLや治療アウトカムの向上などに役立てたい考えだ。