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MDV 10月からオンライン診療サービス開始 ケアネットと包括提携、医師登録などで協力

公開日時 2020/10/01 04:51
国内最大規模の診療データベースを保有するメディカル・データ・ビジョン(以下、MDV)は9月30日、10月からオンライン診療システムサービス「オンラインドクターバンク(以下、ODB)」を開始すると発表した。ODBの最大の特徴は、患者が指定した医師が、患者の既往歴や処方歴などの診療情報を確認しながら診察できること。より適切な診療を提供できるとしている。また、同社はこの日、医師向けに医療コンテンツの配信などを手掛けるケアネットと包括業務提携契約を締結したと発表した。ケアネットはODBの認知向上や登録医師の獲得などで協力する。

MDVは2015年から、登録患者が自分の診療情報をスマホなどで閲覧できるサービス「カルテコ」を始めている。現在、カルテコに診療情報を蓄積する病院は、▽大同病院・だいどうクリニック(名古屋市)▽恵寿総合病院(石川県七尾市)▽友愛記念病院(茨城県古河市)▽総合大雄会病院(愛知県一宮市)▽等潤病院(東京都足立区)――の5病院。カルテコの登録患者数は約2万5000人。

今回サービスを開始するODBは、カルテコの登録患者がオンライン診療を受けたい場合のプラットフォームとなる。患者がオンライン診療を受診する流れは、(1)患者はODB上で、ODBに登録している医師のスケジュール表を見て診察予約をする(2)患者は予約日時になったら、オンライン上で医師の診察を受ける(3)医師は「カルテコ」に蓄積された患者の既往歴や薬歴などの診療情報を確認しながら診察する(4)診察費はODB上でクレジット決済する――となる。なお、ODBを契約した医療機関が、オンライン診療に対応可能な医師をODBに登録する。

ODBに薬剤師は登録しないので、オンライン服薬指導はできない。このため、医療機関は処方せんをFAXで薬局に送り、患者は薬局で医薬品を受け取るか、自宅に送ってもらう。

MDVとケアネットは今後、ODBの契約医療機関の獲得や、カルテコに診療情報を蓄積する医療機関の獲得などで協力する。MDVは今後、健診システムを導入する病院の患者もカルテコを利用できるようにし、その患者もODBを利用できるようにする構想をもっているという。

■製薬企業のDX事業支援でも協力

このほか両社は、製薬企業のDX事業の支援に向けて、それぞれが保有する医療機関データベース、診療データベース、医師データベースと、そのノウハウを活用し、新規サービスの開発を進める。具体的には、疾患別の医療機関・医師のターゲティング精度の向上、診療実態把握の精度向上などにより、治験の効率化やオンラインでの医師向けエンゲージメントの一層の推進を目指すとしている。
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