20年6月収載の後発品 2か月目にシェア64%
浸透スピード極めて速く コロナ背景に患者負担減、経営悪化対策か
公開日時 2020/09/30 00:00
認知症薬メマンチン(先発品名・メマリー)、抗アレルギー薬レボセチリジン(同・ザイザル)、消炎鎮痛薬セレコキシブ(同・セレコックス)、脂質異常症薬エゼチミブ(同・ゼチーア)――。今年6月は、数百億円規模の売上げがある大型品に後発品が収載され、各成分で20社前後の後発品が参入した。その一方で、新型コロナウイルスの感染収束が見通せず、医療現場へのプロモーションはアポイントの取得が必須となっており、場所と手段に限界がある状況だ。そこで今回は6月に初収載となった後発品の市場浸透状況について、調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI、読み:ジェイミリ)のデータから探る。まず、近年収載された後発品の調剤薬局での立ち上がり(数量ベース)から確認する。抗精神病薬ブロナンセリ...