協和キリン リツキシマブBSで2つの効能追加 慢性特発性血小板減少性紫斑病など
公開日時 2020/09/04 04:50
協和キリンは9月3日、日本で販売している抗CD20モノクローナル抗体・リツキサン(一般名:リツキシマブ(遺伝子組換え))のバイオシミラー(BS)について、提携先のサンドが▽慢性特発性血小板減少性紫斑病▽イブリツモマブ チウキセタン注射液投与の前投与――の2つの効能を追加する一変承認を取得したと発表した。同BSはサンドが製造販売元で、協和キリンが日本で販売及びマーケティング活動をしている。
同剤は、抗体依存性細胞傷害(ADCC)、補体依存性細胞傷害(CDC)、アポトーシスによるB細胞の枯渇を作用機序としている。先発品の製造販売元は中外製薬。先発品と同BSで効能は一致しておらず、先発品のみの効能として、▽CD20陽性の慢性リンパ性白血病▽難治性ネフローゼ症候群▽後天性血栓性血小板減少性紫斑病▽腎移植、肝移植のABO血液型不適合移植における抗体関連型拒絶反応の抑制――がある。