喘息/COPD薬 3成分配合薬、20年6月でシェア3%
LAMA・LABA・配合剤市場 テリルジーはシェア12% ビレーズトリは2%
公開日時 2020/08/31 00:00
吸入ステロイド薬(ICS)、長時間作用性β2刺激薬(LABA)、長時間作用性抗コリン薬(LAMA)の3成分を配合した吸入薬が、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療薬として2019年に相次ぎ発売された。第1選択薬のLAMAで気管支拡張効果が不十分かつ喘息病態を合併する患者において、3成分配合吸入薬は複数のデバイスを使う必要がなく、アドヒアランスの向上が期待されている。そこで今回は、喘息/COPD吸入薬の市場動向について、いつものように調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI、読み:ジェイミリ)のデータから読み解く。まず、喘息/COPD吸入薬市場全体を見ると、処方患者数は20年5月は前年同月の21%減、6月は14%減である(図1)。新型コロナウイルス感...