認知症根治の夢の再生医療 禁断の果実を食べますか
小説家 真山仁さん
公開日時 2020/08/31 00:00
高齢化が進展する中、健康寿命をどう延ばすのか。日本社会に突き付けられた大きな課題だ。長寿を一因とする認知症は、家族にも多大な負担を強いる中、「安全性が担保されなくても、アルツハイマー病が治る可能性があれば、再生医療に賭けますか」と、小説「神域」が問いかける。執筆者の真山仁氏は、企業買収をテーマにした自身のベストセラー「ハゲタカ」シリーズで、将来的に製薬企業のM&Aを取り上げる構想も温めているといい、企業・社会小説を書き続ける小説家の眼に映る、製薬業界の印象も語ってもらった。(半田良太)〔略歴〕1962年生まれ。2004年、企業買収を赤裸々に描く「ハゲタカ」でデビュー。その後、政治・社会問題にも切り込むなど、幅広いテーマで執筆活動を継続。主な著書に「マグマ」「ベイジン」「レッドゾーン」...