周囲の声に“ぶれるな”
元大相撲力士・ タレント 小錦 八十吉さん
公開日時 2025/04/01 00:00
「薬を提供し人の役に立ちたい」との初心忘れずに小錦さんは、大けがを負った膝の痛みを抑えて土俵にあがるため、現役時代に鎮痛剤に頼り切りだった。さらに腎移植を受け、生涯免疫抑制剤を服用し続けることになり、薬がなければ医療が成り立たないことを良く知っている。生命関連製品を扱うが故、不祥事などが起きると強い批判に晒される製薬業界に対し、「人を助けるため薬を提供する仕事に就いた初心を忘れず、周囲の声にぶれずに頑張るだけ」と、外国出身力士の先駆けとして、厳しい角界を生き抜いてきた小錦さんらしい、一本気なエールを送る。(半田良太)〔略歴〕1963年ハワイ州オアフ島生まれ。82年の高校卒業後にスカウトされ来日し、高砂部屋に入門した。87年に外国人出身力士初の大関に昇進、89年には幕内初優勝(14勝1敗)を果...