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武田薬品 勤続3年、30歳以上、MR含む国内ビジネス部門社員に希望退職プログラム導入 退職日は11月末

公開日時 2020/08/18 04:52
武田薬品は8月17日、早期の退職と転進を支援する「フューチャー・キャリア・プログラム」(希望退職)を実施すると発表した。対象者は、勤続年数3年以上(定年後再雇用者含む)の国内ビジネス部門所属社員。対象年齢は30歳以上で、MRや営業関連部門のスタッフも含まれる。募集期間は20年9月28日~10月16日とし、退職日は原則として同年11月30日。プログラムの該当社員は退職金のほかに、特別加算退職金や再就職の支援などが受けられる。

同社の国内事業は、主要5ビジネスエリア(消化器系疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー、ニューロサイエンス)に資源や戦略、人材を集中投下する。いま、まさにビジネス変革の真っただ中にある。特に「変革を支える組織力の向上」は、戦略投資の加速化や機動性ある組織構築と並んで重要な3つの柱に位置づけられ、次世代リーダーを早期に育成するためのグローバル等級制度の導入や、報酬制度、年金制度の見直しを進めているところだ。

◎JPBUと日本オンコロジー所属のMRなど全社員が対象

一方で同社は、これまでに獲得してきた能力を生かして活躍できる環境に身を置きたいという社員がいることを想定し、退職または転進を希望する社員をサポートする「フューチャー・キャリア・プログラム」を今回導入することを決めた。ジャパンファーマビジネスユニットと日本オンコロジー事業部に所属する全MR、営業・マーケティングに関わる全ての社員が対象となる。勤続年数3年、30歳以上と比較的若い世代が含まれている。なお、「フューチャー・キャリア・プログラム」は今回限りの実施となる。

◎社員に多彩な選択肢を提供

製薬業界を取り巻く環境が劇変する中で、武田薬品はグローバルファーマを実現するビジネス変革に舵を切った。その変革を支える人材や組織も同様に改革が求められている。そのためには社員に対する多彩な選択肢の提供は不可欠だ。今回のプログラムでは、比較的若い世代に対象を据えているが、同社としては、「将来のタケダを担う幹部候補を早期に選抜したい」のと同時に、「自らの将来設計に基づき退職または転進を希望する社員をサポートする」ことも、多彩な選択肢の提供という観点で重要なミッションであると判断した。7月10日に本誌のインタビューに応じた岩﨑真人・取締役ジャパンファーマビジネスユニットプレジデントは、「キャリアに対する考え方が多様化する中で、これまでのタケダでの経験をもとに、他で活躍したい、他でもっと大きなバリューを出したいという、自らの生涯設計に基づいて、今後の新しい転進を考えている社員も十分サポートすることが会社の経営として大切だと考えている」と語っている(関連記事)。
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