サノフィ 抗アレルギー薬ディレグラの製造販売承認、LTLに譲渡
公開日時 2020/08/05 04:50
サノフィとLTLファーマは8月4日、抗アレルギー薬・ディレグラ(一般名:フェキソフェナジン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリン配合錠)について、国内の製造販売承認をLTLに譲渡する契約を締結したと発表した。販売権も移管する。
製造販売承認の承継は年内を予定している。承継完了後はLTLが製造・販売を行う。LTLは2016年8月に設立された製薬企業で、長期収載品に特化した事業を展開している。
サノフィは本誌取材に、ディレグラを譲渡する理由について、「ディレグラのライフサイクルに鑑みて、引き続きアレルギー性鼻炎患者さんに貢献するための選択肢を模索する中で、LTLファーマに譲渡した方が患者さん貢献につながると判断した」と説明した。なお、沢井製薬のディレグラ後発品が今年6月に薬価追補収載されている。
ディレグラは、第2世代抗ヒスタミン薬であるアレグラ(フェキソフェナジン塩酸塩)に血管収縮作用を有するα交感神経刺激薬の塩酸プソイドエフェドリンを配合した経口配合薬。中等症以上の鼻閉症状を有するアレルギー性鼻炎患者に対し、1剤でアレルギー性鼻炎の3大症状であるくしゃみ、鼻みず、鼻づまりへの改善効果を示す。13年2月から販売している。