PMDA 「注射用放射性医薬品の取扱い時の注意」を改訂 1トレイに1注射薬の準備を
公開日時 2020/07/30 04:50
医薬品医療機器総合機構(PMDA)は7月29日、「注射用放射性医薬品の取扱い時の注意」を改訂し、「医療安全情報No.31改訂版」として公表した。取り違えを起こさないために、患者識別用シールを必ず貼ることを改めて求めるとともに、今回新たに「注射用放射性医薬品を複数準備する場合には、同じトレイに入れずに、1トレイに1注射用放射性医薬品を準備すること」と記載し、医療関係者に注意喚起した。
No.31は2012年5月に発出されたもので、今回、初めて改訂する。主に2か所の表記を変更。注射用放射性医薬品は鉛などのシリンジシールドに覆われて準備されているため外観が「非常に類似」していることから1トレイに1注射薬を準備するよう求めたほか、バイアルタイプの調製のイラストを今回、シリンジが上、バイアルが下のデザインに変えた。従来のイラストは、シリンジが下、バイアルが上だった。イラストを変えた理由についてPMDAは、「放射性医薬品による被ばく防止の観点から、今回変更した」としている。