新型コロナの抗体がウイルス感染を阻害 抗体保有者から中和抗体価を検出 厚労省
公開日時 2020/07/15 04:50
厚生労働省は7月15日、新型コロナウイルスの抗体検査で陽性となった8例を調べたところ、すべてがウイルス感染阻害機能を持つ「中和抗体」を有していたと発表した。いわゆる、免疫を獲得したことを意味する。
同省は6月、東京都、大阪府、宮城県の3都府県で、調査に同意した7950人を対象に抗体保有率を調査。東京都は0.10%、大阪府は0.17%、宮城県は0.03%の抗体保有率だった(
関連記事)。国立感染研究所によると、アボット、ロシュの両検査で陽性となった患者8例の検体は、中和活性が確認されたという。一方で、どちらかの検査で陽性となった人や、閾値付近の陰性の人では、中和抗体は検出感度以下だったとしている。抗体の体内での持続時間などは引き続き検討する方針。