乳がん治療薬リムパーザ ほぼ全ての医師が処方増意向
公開日時 2020/05/31 00:00
約半数の医師が「満足」貧血など副作用の表れ方で評価分かれる乳がんの約5~10%は、遺伝性乳がんと言われ、なかでもその半数を占める「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」はBRCA1あるいはBRCA2の遺伝子変異があり、遺伝子変異陽性者は乳がんだけでなく卵巣がんの生涯発症リスクが高い、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)が多いなどの特徴を有する。2018年1月に再発卵巣がんの維持療法で臨床使用され、同年7月に「がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性、HER2陰性の再発乳がん」で適応追加されたリムパーザ(一般名:オラパリブ)は、BRCA遺伝子変でDNA損傷応答経路に異常を来したがん細胞に特異的に作用し、がん細胞死を誘導する経口の分子標的薬(PARP阻害剤)であり、本邦初の遺伝性乳がん治療薬だ。同剤の処...