MSD 抗がん剤・キイトルーダの情報提供にチャットボット導入 迅速な情報アクセス構築
公開日時 2020/04/10 04:49
MSDは4月8日、抗PD-1抗体・キイトルーダの情報提供に、AIを利用したチャットボットを導入し、運用を開始していると発表した。ツールの活用で医師や薬剤師が24時間365日、迅速かつ簡便に医薬品の情報にアクセスできる体制を構築する狙いがある。チャットボットは、医療関係者向け情報サイト・MSD Connect TMのなかで利用できる。
チャットボット・AskMSDTMでは、医師や薬剤師が、キイトルーダについての質問を2語以上使用した文書で入力することで、回答が示される。安全性や適応症などについて、現時点で約約1500件の想定質問や回答が登録されており、質問に応じてAIがデータベースから選択した回答を提示する。7日から運用をスタートさせ、今後は他の疾患領域の問い合わせへの対応を見据え、機能を拡充していく考え。
同社では2020年1月以降、「アジャイル組織」への変革を目指した全社的な組織変革を行っている。同社の「アジャイル組織」とは、顧客からのフィードバックを、アウトプット(成果物)に反映するサイクルを高速で回すというもので、取り組みのなかには、顧客のニーズに最適な方法で応えるためにデジタルやデータを最大限活用することも含まれている。チャットボットの導入もこの取組みの一環として行われている。