医薬品卸編 保険外で成長確保、地域・介護・未病・健康事業の創成がカギ
公開日時 2020/03/31 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会保高英児今号から、医薬品バリューチェーンの中核プレーヤーである医薬品卸編を展開する。2030年に向けた医療用医薬品市場は、政府による薬剤費抑制策が今後も強まるため、成長基調を描くことは難しい。アンメッドニーズを満たす高額の革新的新薬が相次いで上市されるが、ブロックバスターにまで成長できる薬剤は一握りだ。各社の収益構造も売上より、利益中心の戦略に転換する。特に内資系製薬企業は、グローバル市場でのプレゼンス発揮が課題となる。一方で医薬品卸にとっては、国の地域包括ケアシステムにコミットしたビジネスモデルをいかに構築できるかが課題となる。多職種連携をITソリューションでサポートすることも一考だ。その際、地域軸や未病・予防、さらには保険外サービスへの視点が求められる...