スズケン セルヴィエの膵臓がん用薬とステラの頭頸部がん用薬の1社流通を受託
公開日時 2020/03/30 04:50
スズケンは3月27日、連結子会社のエス・ディ・コラボが日本セルヴィエの膵臓がん治療薬オニバイド点滴静注とステラファーマの頭頸部がん治療薬ステボロニン点滴静注バッグの両剤について、メーカー物流から卸流通までの一社流通を受託することで両社と合意したと発表した。スズケンは受託に至った背景について、「メーカー物流およびスペシャリティ医薬品流通の実績と国内新規参入メーカーの受託実績、そして、スズケングループの物流サービスと機能を評価してもらったとの経緯がある」としている。
スズケンは、一社流通により、国内流通在庫の偏在を最少化し、適切な温度帯での保管・輸配送と安定供給を実現する。
メーカー物流は、メーカー物流センターでの保管・管理をスズケン連結子会社のエス・ディ・ロジが担う。メーカー物流センターから卸物流センターまでの輸配送は、同じくスズケン連結子会社の中央運輸を中心とした医薬品共同配送ネットワークが担う。卸流通はスズケングループの医薬品卸7社が担う。
日本セルヴィエは20年3月25日に、「がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な膵がん」を効能・効果にオニバイドの承認を取得した。国内スペシャリティ市場に新規参入する。同剤はイリノテカンを有効成分としてリポソームに封入した製剤。
ステラも20年3月25日に、「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部がん」を効能・効果にステボロニンの承認を取得した。世界初のホウ素中性子捕捉療法を用いた治療薬で、ステラとして初めて上市する医薬品となる。