フェリング ミニリンメルトとデスモプレシン製剤の販売・流通をキッセイに一本化へ
公開日時 2020/02/26 04:50
フェリング・ファーマは2月25日、夜尿症治療薬のデスモプレシン製剤とミニリンメルトOD錠(いずれも一般名:デスモプレシン酢酸塩水和物)について、販売・流通やプロモーションをキッセイに一本化すると発表した。現在提携する協和キリンとの契約は終了する。製造販売元はフェリングで、キッセイは販売・流通を担当する。また、プロモーションはフェリングとキッセイがコ・プロする。
点鼻薬やスプレーなどをラインナップしているデスモプレシン製剤の製造販売元は協和キリンだが、4月27日付でフェリングに承継する。この承継と同時に、デスモプレシン製剤及びミニリンメルトOD錠に関する協和キリンによる販売と、フェリングとのコ・プロモーションも終了することで合意した。協和キリンによる販売は4月26日限りとする。
19年6月にフェリングが国内で初めて「男性における夜間多尿による夜間頻尿」の適応で製造販売承認を取得したミニリンメルトOD錠25μgと同50μgについては、すでにキッセイとコ・プロしている。同OD錠25μgと同50μgは4月1日から、その他の製品は4月27日から体制を変更する。MR数はフェリングが50人、キッセイが648人(19年9月末)となる。
フェリングは本誌取材に、「主成分、適応とも同じ製品は、複数社で手がけるよりも1社と提携した方が(提携スキームが)シンプルになる」と説明。キッセイをパートナーにした理由について、「泌尿器領域に強いため」と答えた。キッセイは泌尿器、腎・透析、レアディジーズに注力している。