ヤンセン 前立腺がん治療薬ザイティガ 日本新薬とコ・プロ、3月2日から
公開日時 2020/02/10 04:50
ヤンセンファーマと日本新薬は2月7日、ヤンセンが製造販売している前立腺がん治療薬ザイティガ錠(一般名:アビラテロン酢酸エステル)について、日本でコ・プロモーションする契約を締結したと発表した。コ・プロは3月2日から開始する。製品の流通は引き続きヤンセンが行う。
両社は、ヤンセンが製造販売する前立腺がん治療薬アーリーダ錠(アパルタミド)でもコ・プロしている。両社はザイティガも共に手掛けることで、「前立腺がん領域におけるコラボレーションを一層強化していく」とし、「日本における前立腺がん治療に貢献していく」としている。
ザイティガはアンドロゲン合成酵素であるCYP17を選択的に阻害することで抗腫瘍効果を示すCYP17阻害薬。14年7月に「去勢抵抗性前立腺がん」、18年2月に「内分泌療法未治療のハイリスクの予後因子を有する前立腺がん」の適応で承認されている。
アーリーダは経口アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害薬。アンドロゲンがアンドロゲン受容体(AR)に結合するのを阻害する、ARががん細胞核内に移行するのを止める、ARががん細胞のDNAに結合するのを阻害する――との3つの方法でがん細胞の増殖を阻害する。「遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺がん」の適応で19年3月に承認されている。