協和キリン クリースビータを6日に発売へ くる病・骨軟化症治療薬として
公開日時 2019/12/03 04:50
協和キリンは12月6日、低リン血症性くる病・骨軟化症治療薬・クリースビータ皮下注10mg、同20mg、同30mg(一般名:ブロスマブ(遺伝子組換え))を発売する。「FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症」を効能・効果とする。薬価は、10mg製剤が30万4818円、20mg製剤が60万8282円、30mg製剤が91万1812円となる。
同剤は、自社創製の線維芽細胞増殖因子23(FGF23)に対するヒト型IgG1モノクローナル抗体。くる病・骨軟化症に対する初の抗体製剤となる。
FGF23は、腎臓におけるリン排泄を亢進させ、活性型ビタミンDの産生を抑制することで、血清リン濃度を低下させる液性因子だが、同剤では、FGF23の過剰な作用を阻害することができるとされる。これにより腎臓におけるリンの再吸収を促進させると同時に、腸管におけるリンの吸収を促進するビタミンDの活性化を亢進させることで、血清リン濃度を上昇させ、症状が改善すると期待されている。