Dr.JOY 医療者がMRの情報提供を「10点満点」で評価 企業・エリア単位で結果公表も
公開日時 2019/08/02 03:52
病院を訪問するMRのアポイント調整システムを提供するDr.JOY(本社:東京都渋谷区 石松宏章社長)は8月1日、MRと面談した医療者が、個別の販売情報提供活動の内容を評価できるサービスを新たに開始すると発表した。4月に施行した厚労省の「販売情報提供活動ガイドライン」への対応を念頭においた。MRの情報提供が「診療に役立つものであったか」という観点で、「10点満点」で評価する。加えて、医療者はMR活動について自由記載のコメントも入力できる。同社は、評価内容を製薬企業に提供するサービスも用意している。
MR評価システムは、製薬企業のMRと面談した医療者が、面談後に当該MRの情報提供の内容をネットプロモータースコアの概念を用い、10段階で評価することが特徴。同時に、情報提供活動について6つのチェック項目を設け、適切だったかどうかで回答を求めている。具体的には、①質問に対して的確に回答できていた、②問い合わせに素早い対応をしてくれた、③情報提供の頻度、タイミングが丁度良かった、④当該製品だけでなく疾患も含めた幅広い知識を持っていた、⑤患者さんに合わせた治療提案をしてくれた、⑥地域連携に貢献してくれた―の6項目。チェック項目については、関係者の意見を参考に更に改良することもあるとしている。
◎MR単位、会社単位、診療科やエリア単位で分析
MR評価のデータについては、MR単位、会社単位、診療科やエリア単位、薬剤単位など、様々な指標で分析を可能とした。例えばエリア単位での評価では、日本全国を地域・ブロック単位に分け、日本地図上に各地域の医師評価を点数分布として表示することもできる。
◎評価結果はMR本人に通知せず、本社に直接提供
同社によると、評価内容はMR本人に通知せず、希望する製薬企業の本社宛に提供する。本社は自社MRがどのように評価されているのかを定量的・定性的に把握できる。さらに社内の評価や教育研修などに活かすことも可能だ。一方、医療機関側のメリットとして、「製薬企業の情報提供活動が、より医療者のニーズに応えるものとなることが期待できる」としている。なお、一定の評価情報が蓄積された後に、同社のホームページでもMRの評価結果の概要について公開する予定。