1処方で平均2.8剤 処方1位はヘパリン類似物質
皮膚科の薬剤
公開日時 2019/07/31 00:00
アトピー性皮膚炎、乾癬、にきび、爪白癬など、この10年で皮膚科領域の新薬が相次いでいる。乾燥皮膚の保湿外用剤のように、新薬ではないものの高齢者人口の増加などに伴い使用頻度が高まっている薬剤もある。そこで今回は皮膚科領域の処方について、いつものように調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI、読み:ジェイミリ)のデータを用いて検証する。調剤レセプトベースのため、疾患名は推測となることや点滴静注薬などは対象外であることを前提に進めたい。2018年1~12月の皮膚科を受診した患者は、男性が46%、女性が54%と女性の方が若干多い(図1)。一般内科とほぼ同じ傾向だが、患者の年齢構成を見ると、一般内科が60歳以上の高齢者が7割を占めるのに対して、皮膚科は10歳未満から...